東京に出掛ける前の夜だったから確か土曜日だ。ドスンと落ちて目が覚めた。1989年1月の駐在以来ずっとベッドを使っているから、かれこれ26年になるのだが初めての転落事故だ。幸い頭などをぶつけることは免れ、化粧ダンスの取っ手に左足を引っかけてかなり痛みはあったものの、日中の歩きに少々痛みが残っていた程度で済んだ。ただ、今回の転落が加齢のために何処かの感覚が鈍った所為で起こったのではないかという心配がある。若い時は寝ていてもベッド際にいることを何かで悟り、無意識に中寄りに戻っているのではないか。この能力が衰えてきているのではないかと思ってしまう。と言うのも私の親父が晩年近く、娘の家に泊まっていて慣れないベッドから転落し手首を折っているからだ。俺は親父とは違う。と、ずっと思っていたのだが自分の身に降ってきたのだ。
どうも夢を見ていたようだ。記憶を辿ると内容は思い出せないのだが、襖を開けて敷居を跨いだ時に落ちた気がする。いつも思うのだが夢と動作の関係がよく判らない。夢によって動作が生じるのか、動きから夢が生じるのか、何か繋がりがある気がするのだが、いずれのケースもあるような気がする。しかし、寝ていながら走っている犬の面白ビデオがあるように、夢から動作が生じるのだろうなとも思える。いずれにせよ転落は夢が原因で加齢ではないかも知れない。夢についての学問的な見地と就寝中のバランス感覚からこの問題についての明解な解答は導けるのでしょうか。ご存知の方どなたか教えて。
左が化粧ダンス、右がベッド。
この間に転げ落ち、左の金具に足を引っかけた。痛かった。