49. サヨナラの代わりに(2014年アメリカ)
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監督:ジョージ・C・ウルフ
脚本:シャナ・フェステ
ジョーダン・ロバーツ
原作:ミシェル・ウィルジェン
音楽:ジャニーン・テソリ
ケイト(ヒラリースワンク)
ベック(エミーロッサム)
エヴァン(ジョシュディアメル)
あらすじ
弁護士の夫エヴァン(ジョシュ・デュアメル)と理想的な日々を暮らしていたケイト(ヒラリー・スワンク)は、35歳で難病のALSと診断される。1年半後には車椅子での生活を余儀なくされ、友人たちの前で気丈に振る舞うことに疲弊した彼女は、奔放な大学生のベック(エミー・ロッサム)を介護人として雇う。全てが正反対で反目してばかりの二人だったが、ケイトの夫の浮気を機に、遠慮のない関係になっていき……。
時代の所為かも知れないが、介護もの、不治の病ものの作品が目立つ。「君と歩く世界」、「最強のふたり」、「アリスのままで」、そしてこの「サヨナラの代わりに」だ。いずれも患者と介護人の心の触れ合いや患者の心の葛藤を描いている。健康的で恵まれた生活から運動機能を失った患者自身の喪失感とこれを支える介護のあり方を描いている。まあ、心温まる感動ものなのであるが、こういう映画は自分に当てはめて考えさせられる。そのような喪失感を克服できるか、あるいは自分の周りにいる支えてくれる人ときちんと意思が通じ合えるのかと言った思いにさせられる。私の場合、機能障害というよりも加齢による認知障害にいつまで対応できるのかといった方が正確かも知れない。まず健康寿命を伸ばせるアンチエイジングに努めなければと思う。
これらの映画の患者本人は経済的に恵まれていて、介護人は一般の人から疎まれる人物で所謂嫌われ者が多い。しかし、こういう不治の病の介護を始めると、歯に衣着せぬ言葉使いや行動が却って患者の心を開くというストーリー仕立てはお決まりだ。「最強のふたり」は患者も介護人も男性なのだが、こちらは女性同士。この違いは無論大きいのだが、ストーリーの内容や見せ場はだいぶ似かよっていたように思う。まあ女性の場合は、下の始末のデリケートな部分の表現や最愛の夫の心が離れて他の女に移って行くという大きな試練が描かれているのだが。双方が両親と信頼関係が持てなくて苦しんでいるというのが、ある種のユーモアとして描かれていて、この部分は面白かった。![]()
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